禁煙をお考えの方には、禁煙したい、だからといって禁煙グッズにあまり高い出費をしたくない、そんな方も中にはおられるかと思います。
タバコ自体にお金がかかるものとはいえ、張り切って出費して禁煙グッズを揃えたものの、ほんの数日で禁煙に挫折、いつの間にかその禁煙グッズがホコリをかぶって朽ち果てている……そんな光景を見た日には、もう一度禁煙しようというモチベーションも萎えてしまうかもしれません。
しかし数百円や千円程度の初期費用で手軽に始めた禁煙なら、挫折したところで「ま、禁煙にかけたお金はわずかだし、また今度頑張ればいいか」と思えるでしょう。
「禁煙は練習」、そんな気軽な気持ちでちょっと禁煙してみませんか? この記事では、0~1,000円程度で、なるべくコスパのいい、お金しかかからない禁煙方法を提案してみました。
無料の禁煙アプリを利用する
いきなりですが、コスパの面だけでいえばこれが一番いいでしょう。
スマホ・PCの無料の禁煙アプリを活用するという方法です。
禁煙ウォッチ
例えば無料の禁煙アプリの「禁煙ウォッチ」は、1日に吸う本数と、一箱あたりの値段を入力すると、自動的に禁煙時間が更新され、節約できたお金や伸びた寿命を表示してくれます。
またSNSに投稿することで禁煙アピールをして自分を追い込んだり、禁煙仲間と繋がるきっかけを作ることもできます。
さらに「#禁煙ウォッチ」で検索すれば、同じ禁煙アプリを使ってる仲間が、自分と同じように頑張っていることを実感することができるのでなおさら励みにすることができます。
iPhone
興味のある方は、お使いの機種がiPhone(アイフォン)ならこちらからどうぞ。
android(アンドロイド)
アンドロイドの場合はこちらから。
卒煙式
ちなみに私は「卒煙ドットコム(卒煙式)」というシンプルなアプリを使っています。
「卒煙式」は「禁煙=タバコを我慢」「卒煙=タバコを卒業」と捉え、禁煙するのではなくタバコから完全に卒業する、という目標を考えて作られた禁煙(卒煙)アプリです。
他の禁煙アプリと同じく、禁煙開始日、吸っていた本数や1箱の値段などを記入してアプリの使用開始になります。
「日本周遊の旅」表示の機能もついており、禁煙開始時は西表島からスタートでゴールは知床の旅程もなかなか楽しいです。
例えば私の場合は現在、このように表示されています。
ステータス: 天理
卒煙日: 2018年 11月 7日
卒煙からの日数: 0年 4ヶ月 21日 3時間 54分
延びた寿命: 10日と18時間47分
節約できた金額: 67758円(節税分 39332円)
節煙本数: 2823本 239.98m 代々木ビル
「ステータス」は出発点の西表島からどの程度進んだか、「卒煙日」は禁煙を開始した日付、最後の「節煙本数」の「2823本 239.98m 代々木ビル」は、おそらくタバコを縦に並べるとどの程度の高さになるかを示しています。
というわけで、今は便利で無料の禁煙アプリがたくさんありますので、ご自分に合いそうなものを試してみてください。
禁煙パイポ
お次は「禁煙パイポ」。「禁煙グッズ」といえばこれ、といえるほど有名な禁煙グッズではないでしょうか。1箱3本入りで400円ほどで買えます。
清涼感によって喫煙欲求を紛らわす素朴な禁煙アイテムですが、まずは口寂しさを誤魔化してくれるし、コスパの良さを考えれば選択肢の一つに入れても悪くないでしょう。
またこんな素朴なアイテムでも、「絶対にタバコをやめよう」という強い意志とセットになれば、意外なほど効果を発揮することもあるかもしれません。
禁煙パイポを出しているメーカーのマルマンは、類似品であるリラックスパイポも出していますが、両方吸ってみると「禁煙パイポ」の方がずっと清涼感が強いことが分かります。
下はペパーミント味ですが、レモンライム味もおススメです。
禁煙飴
こちらも古典的禁煙アイテムといっていいかもしれません。舐めているうちにタバコが美味しくなくなる効果があり、自然と禁煙していくことを狙った禁煙アイテム「禁煙飴」です。
禁煙飴は類似品の「嫌煙飴」も含めれば「清栄薬品」「タカミツ」「ライオンケミカル」といった複数のメーカーが出していますが、奥田薬品のものをチョイスしてみました。
1粒(3.8g)で一袋「70g」ということから計算すると、15粒から20粒弱くらいが入っているということになるでしょうか。
ハーブタバコ「NosmoQ」
お次はハーブタバコ、商品名は「NosmoQ」(ノースモークと読むのでしょうか)または「禁煙草」とも。外観は市販の紙巻タバコにそっくりです。
味はメンソール味とヘーゼルナッツ味の2種類があるようです。
主成分は、健康茶でおなじみの杜仲茶(とちゅうちゃ)の葉。
杜仲茶は漢方の文献では 「人参」「鹿茸(鹿類の幼角)」とともに三大名薬とされるそうです。
ただ、この「漢方」由来ということから何となく分かるように、味の評判はあまりよろしくないようです。
口コミでは「ともかくマズい」とかなり手厳しい意見がチラホラ……
肯定的な意見としては「パッケージがオシャレでかっこいい」というのもありましたが、「これで禁煙成功しました!」という類のものはあまりありませんでした。
1箱だけなら790円ほど、Amazonなら送料も無料みたいです。しかしタバコの倍ほどの値段がしますから、タバコと同じペースで吸うのは経済的ではないですね。
一応、1箱が1,000円以内に収まるので紹介しましたが、そう考えると、そこまでコスパの面でも良くないかもしれません。
トライするなら、まずは1箱だけ注文してみて口に合うか確認してみるとか、「どうしても吸いたくなったら1本」という形で試してみては如何でしょうか。
電子タバコ
今は色んなメーカーからコスパのいい電子タバコが発売されています。
紙巻タバコからそちらに切り替えるというのもおススメです。
エレクトロニックシガレット VCC
「エレクトロニックシガレット VCC」は、使いきりタイプの電子タバコです。
味はリッチバニラ、メンソールミント、グレープフルーツミント、スウィートブルーベリーなど数種類ありますが、1本だけなら1,000円以内で買えます。
「VCC」とは「V=ビタミン」「C=コラーゲン」「C=コエンザイムQ10」という意味があり、そのような美容成分が配合されているということです。
ただし吸うことによって本当にそのような成分が摂取できるのかは疑問視する専門家もおり、女性で美容を気にする方は「タバコがやめられて、ひょっとしたら肌も綺麗になるかも」程度の軽い気持ちで始めるといいと思います。
あくまでも美容は「ついで」という意識が必要ですね。それに、タバコをやめること自体が美容や健康にはいいので、禁煙に成功すれば十分とも言えます。
電子タバコ evita
同じく電子タバコのevita(エビータ)。
こちらも1,000円以内で買えます。
フレーバーも、バニラ、メンソールミント、ブルーベリー、グレープフルーツミント、アップル、ジャスミンティー、マスカットメンソール、エナジードリンクと多種多様です。
読むだけで禁煙できる『禁煙セラピー』
禁煙本の王道といえば、1985年に出版された「読むだけで禁煙できる禁煙本」として名高い『禁煙セラピー』があります。
著者のアレン・カーは自分自身が重度のニコチン中毒の喫煙者で、一度は半年間の禁煙に挫折して号泣してしまったというエピソードまである人ですが、催眠療法をきっかけに禁煙に成功すると「世界中の喫煙者にタバコをやめさせる」という野心を抱きます。
そこで自宅で禁煙クリニックを開き、この『禁煙セラピー』を著しました。
実際、この『禁煙セラピー』の禁煙本としての効果は凄まじく、「『禁煙セラピー』を読んで禁煙に成功しました」という報告は後を絶ちません。
読んでみると、そこまでタバコ知識に関しては突飛なことは書いていないので、なぜそれほどの効果があるのか不思議な感じがするほどです。
著名人では、椎名林檎、松本人志、今田耕司、木村祐一、清水ミチコ、といった方々が、この『禁煙セラピー』の力を借りて禁煙したといわれています。
この記事で紹介したのはあくまで「コスパ」重視で、逆にいえば成功率などは度外視しましたが、純粋に禁煙成功率だけで考えるなら、おそらくこの『禁煙セラピー』を読むことが一番信頼性の高い禁煙方法になると思います。
最後に
というわけでコスパがいい禁煙方法を紹介してみました。
ここで紹介したのはあくまで「コスパ」重視、初期費用の安さで選んだものばかりです。それだけに実際には、このうちのどれかでトライしても禁煙に成功することは難しいかもしれません。
しかし1,000円以内で始めた禁煙なら、挫折したところで「ダメでもともと」と思えて、気楽に挑戦できるのではないでしょうか。
それでは、この記事が少しでも参考になれば幸いです。