禁煙中に自分の体や心に変化が起こると、

これって離脱症状?
それとも単なる偶然?
と考えてしまうことがあると思います。
この記事では禁煙による離脱症状と、合わせてその対策をまとめましたので参考にしてください。
禁煙で起こる離脱症状一覧
集中力がなくなる
禁煙するとアセチルコリンの生成が正常化するまでの間、脳のドーパミンが出ないために集中力が低下します。
対策としては、特に禁煙初期の2~3日は、仕事がないか少ない時期に合わせるようにして、影響を最低限に抑えることが考えられます。
気分が落ち込む・鬱っぽくなる
禁煙すると気分が落ち込む人もいます。
あまり禁煙専門医などには注目されていない症状かもしれませんが、検索キーワードに「禁煙 鬱」「禁煙 鬱症状」などの関連キーワードがたくさんあり、多くの人が調べた形跡があります。
だから一般に認知されている以上に、こうした離脱症状で苦しむ人は多いのかもしれません。
離脱症状で鬱っぽくなる原因は、おそらくニコチン不足によってドーパミンが出ないようになっているためです。
さりとて非喫煙者ほどは脳内のアセチルコリン生成が正常化しておらず、この正常化に向かう過程で一種の真空地帯が生じて苦しむのだろうと推測できます。
- 禁煙開始
- ニコチンによる刺激が止まりドーパミンが出ない(鬱っぽくなる)
- アセチルコリン生成が正常化して気分が晴れる(鬱が解消する)
この状態からいつ抜け出れるのだろうと悩む人もいると思いますが、結論からいえば2~3週間でアセチルコリンの生成が正常化するので、そこで抜け出れるはずです。
個人差もあるでしょうから一概には言い切れませんが、まず1カ月続くことはないと考えていいでしょう。
ポイントとしては、その憂鬱はニコチンが脳内から排出されたからこそ起こる症状ですので、一種の好転反応と捉えて踏ん張るようにしましょう。
対策としては音楽を聴いたり、映画を見たり、自分の趣味に没頭するのがいいと思います。
それでもどうしても苦しいのなら、ニコチンガムやニコチンパッチのような禁煙補助剤の力を借りることを検討した方がいいでしょう。
イライラする・怒りっぽくなる
イライラして落ち着かないのも離脱症状の一つです。
どんな状況でもしやすい対策としては深呼吸があります。
状況が許すのなら、音楽を聴く、瞑想をする、軽い運動をする、熱いお茶を飲むなども推奨できます。
頭が痛くなる
なぜそうなるのか原因は不明ですが、頭痛も禁煙の離脱症状として代表的なものの一つです。
対策としては、深呼吸をする、就寝時には足を高くして仰向けに寝る、などがあります。
体がだるい
禁煙によって体がだるくなることもあります。
対策としては、睡眠を十分に取り、昼寝を取るようにする、シャワーを浴びる、軽い運動をする、などがあります。
眠くなる
禁煙中には、眠くなることがよくあります。
これには、夜更かしをせずに十分な睡眠を取ることが最高の対策になります。
眠れない
妙なことですが、眠れないとか、あるいは寝てもすぐに目が覚めてしまうという真逆の離脱症状もあるそうです。
対策としては、夕方6時以降はカフェイン入りの飲み物をさける、軽い運動をする、ぬるめの風呂に入る、などがあります。
便秘
喫煙には排便を促す作用があるので、禁煙によって便秘になる人も多いです。
対策としては、水分や野菜を多く取ることが挙げられます。
野菜をたくさん取ることは、禁煙でなりがちな体重増加の対策にもなるので一石二鳥です。
おならが臭くなる
実は禁煙中におならが臭くなることがよくあるそうです。
これは禁煙によって腸内環境が変化するためです。
具体的には、タバコを吸っていた人が禁煙を始めると、腸内にプロテオバクテリアとバクテロイデスという細菌が増えます。
そうすると腸内細菌が増え、腸に入ってきた食材を分解しすぎてしまい、腸の中にカスが残っている時間が長くなってしまいます。
そのために、禁煙している時に出るおならは匂いがきつくなることが多いのが特徴です。
「禁煙」の検索キーワードに「禁煙 屁が止まらなくなる」というのもありますが、それもおそらく同じ腸内環境の変化が原因だと思われます。
対策としては、油脂分の多い食べ物をダラダラ食べない、なるべく空腹の時間を作る、バナナ・納豆・ヨーグルトなどの腸内環境を整える食品を食べる、などがあります。
禁煙で起こる離脱症状一覧まとめ
以上、
- 集中力がなくなる
- 気分が落ち込む・鬱っぽくなる
- イライラする・怒りっぽくなる
- 頭が痛くなる
- 体がだるい
- 眠くなる
- 眠れない
- 便秘
- おならが臭くなる
といったものをまとめました。
基本的に、禁煙中に起こる体の不調はよほど深刻なものでない限り離脱症状の一種と考え、心配しすぎないようにした方がいいのではないかと思います。
ただし、軽微と思えても1~2ヶ月などあまりにも長く続くのならば、たまたまそのタイミングで別の病気に罹患した可能性もあるので、医師や専門家に相談した方がいいでしょう。